世界は称賛に値する

日記を書きます

リトルケイブで、ラー、セブンワンダーデュエル、チケット トゥ ライド アメリカ、ラクラク大統領になる方法、チネチッタ1937、ちんあなごっこ、を遊んだ

▼▼ボードゲームのアウトレットセールが開かれる、と聞いて、行ってきた。「すごろくや」「テンデイズ」「メビウスゲームズ」の専門店三店舗が、合同で、破損品/展示品/中古品を販売するとのことだった。場所は高円寺の「すごろくや」のイベントスペースであった。「すごろくや」にはこれまで数回ほど行ったことがある。知る限り、最も馴染みやすいボードゲームショップだと思う。だいぶほのぼのしている。
▼▼とはいえ、アウトレットセールは、まあ多少、予想はしていたものの、予想以上の盛況で、ぜんぜん買うことができなかった。ほとんど商品が残っていなかった。▼▼いちおう、最近買ったばかりの『マスカレイド』の拡張を買った。

マスカレイド拡張セット 多言語版

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▼▼惜しみつつ早々に諦めて、高円寺近隣のボードゲームカフェ「リトルケイブ」を訪問してみることにした。初めて行くボードゲームカフェであった。ボードゲームカフェに行くのは二回目だ。一回目は渋谷にある「ジェリージェリーカフェ」だった。「リトルケイブ」は、高円寺駅のすぐそばにあって、大通りに面している。好立地で驚いた。ボードゲームは500種類以上用意されているようだ。


▼▼アウトレットセールには友人と一緒に訪れたので最初は友人と二人で遊んでいた。途中から別のお客さん一名とも同席して、三人で遊び、のちのち、さらに一人合流して、最後は四人で遊ぶことになった。
▼▼『ラー』(二人)→『セブンワンダーデュエル』(二人)→『チケット トゥ ライド アメリカ』(三人)→『ラクラク大統領になる方法』(四人)→『チネチッタ1937』(三人)→『ちんあなごっこ』(四人)、という順番で遊んだ。初めて遊ぶゲームばかりだった(まあ『チケット トゥ ライド』に関しては、シリーズの「ヨーロッパ」は遊んだことがあったけれど)。




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リトルケイブ

『ラー』

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▼▼ナイル文明が舞台になっている。種類によって計算方法の違う得点タイルを競り的に奪い合う。手番ごとにボード上に得点タイルが貯まっていく。おのおのが数字の違う「数字タイル」を三つずつ持ち、その「数字タイル」を出すことによって、競りを行なうのである。出した数字タイルはボード上に置かれ、次の競りの時に、誰かに獲られる、という流れが、だいぶ素敵なメカニクスだ、と思った。いわゆる「競りゲー」とは少し違う手触りがあるかとも思える。好きな志向だ。傑作という評判に違わぬ出来だった。






『セブンワンダーデュエル』

世界の七不思議:デュエル 多言語版

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▼▼文明発展型の二人対戦ゲームだ。独特の形状で場にカードを置いて、互いに手番ごと一枚ずつ、獲得してゆく。獲得したカードを場に置けるかどうかは、それまで獲ってきたカード(資源)に依拠することが多いので、欲しい資源や得点を考えながら、獲得し、配置ていくことになる。軍事的勝利、科学的勝利、文明全体での得点による勝利、という三つの勝利条件が並行してあって、ここのフォーカスの調整もまた、狙いどころをうまくばらけさせてくれる。めちゃくちゃ好きな雰囲気だ。買おう(再販待ち)。






『チケット トゥ ライド アメリカ』

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▼▼現状『チケット トゥ ライド ヨーロッパ』を所持しているのだけど、このアメリカのほうが好きかもなー、と、若干、思わされた気がする。ヨーロッパのほうが、ぶつかり合うところに救いがあって、おかげでガチゲー味が薄くて、楽しく遊べることが多い気もしつつ、でも、アメリカの見せる、ばちばちと線路を奪い合う雰囲気、が楽しめたのだろうな、と思った。でもまあ、オールマイティ的な「SLカード」は評判通り、確かに余り気味になったので、ヨーロッパの「フェリー要素」は混ぜたいところもあるなあ。






『ラクラク大統領になる方法』

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▼▼様々なゲームから面白要素を持ってきて混ぜてみましたー、というコンセプトのゲーム(おのおののデザイナー様に許可も取っているそうだ)。『ドミニオン』的なデッキ構築要素、『アグリコラ』のワーカープレイスメント要素、の二つが、おおきなところを占めているかとは思った。基本的には非常に楽しめた。後半、高得点が、ばしばしと出始めて、大味すぎない?という雰囲気も出てくるのだけど、バランスは、まあ、なんとなく取れている気もする。対抗手段がないということもなく、攻め手もいくつかはあるような……。いや、ないのかな……。もう一回遊びたい気はする。






『チネチッタ1937』

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▼▼ローマ郊外の映画撮影所。ここで映画を撮影する協力者を集め、映画を創り出し、高額の興行収入を目指すゲームだ。ゲーム的には、プロデューサーや監督、脚本家、カメラマン、俳優、といった人物たちが書かれたカードを、隣のプレイヤーに渡し(紹介し)、同時に逆側のプレイヤーから貰い(紹介してもらって)、雇うかどうか決め、雇うのにお金を払ったり、貰ったり、雇った人達で得点を決めたりする。映画の完成度が「スタジオにいる三名のカードに書かれた数字を並べたものになる」ところ、大変斬新だった。






『ちんあなごっこ』

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▼▼カッパ、ウサギ、カワウソの三匹のうち、誰か一人に「ちんあなご」を釣ってきてもらうのだけど(水族館を作ろうとしている)、誰か一人は、監視員に見つかって釣ることができないので、誰に頼むか毎回選ぶゲームだ。カッパ/ウサギ/カワウソが釣っていく順番は決まっているので、誰がどれを欲しがっているか、想像し、その想像のうえで、監視役プレイヤーが、誰の邪魔をするか、を想像する。手軽ながら程よい読み合い、かつ、かわいらしい(ここまで可愛いと完全に武器だろうと思える)、よいゲームだった。