世界は称賛に値する

日記を書きます

ドリップ一日

▼▼一日を見渡し、具体的現象を眺めながら抽象し、言葉を出して日記を書いてゆく、というプロセスにおいては、まあたいてい「似たようなもの」が抽出されてくる。おおむね好みの偏りのもとで抽出されているかと思う。フィルタリングされドリップされる。
▼▼精神、志向、愛、知、惰性、不安、類型、満足、不足、景色、静か、驚き、輝き、派手、陰影、芸術、手順、構造、過去、一日を見るにあたっていつも削られるところと、一日を見るにあたっていつだって取り沙汰されるところが、ある。
▼▼というふうに思考してみたら、いつも削られているところを、今度は、削られないようにしてみよう、という切り口が出てきがち、ではある。気づいたら──認識したら、違うことや外れたことをしよう、とは思いたがる癖がある。同じことをし続けようか、というのは出にくくなるなあ。まあ飽きるし。見慣れない景色は当然ながら新鮮だし。──といった手捌きも、抽象化されがちだ。
▼▼いつだって取り沙汰したくなること──取り沙汰したいと思えることを、取り沙汰し続けたってよく、意識を向け続けても言葉にし続けてもよいし、無論、飽きて毎回違うところに手を伸ばそうとすることも、よさそうだ。別に妥当も正当もなく、趣味嗜好だし気分だろう。時たま「如何なるほうがじぶんは好きなのだろうか」と問うてみるのは、基本的に好きだ。自問自答こそが素敵、かつ、正当とか妥当とか言ってもよいかも、という理解も多少はある。