SFパラダイム
物語を読み進めていくなか、「ファンタジーだと思っていた世界観が、突如、SF世界観に切り替わる」瞬間に、ときどき出くわす。基本的にはとても好きだなと思っている。けど、そこで、なにが「切り替わって」いるんだろう、とも思った。というか、切り替わったどのあたりを楽しんでいるのかがちょっと不思議だった。あんまりカンタンに説明できなそう。
「魔術や信心」が「科学や技術」に変転させられることにとにかく感激させられる、っていえばまあ事態としてはそうなのだけど、これってどういうことなの?とは思えてくる。未開だったものが未開じゃなくなるところがよいのか? 理屈のなかったところに理屈が見えてくるのが(理性側に話が寄りかかってくるのが)好きなのか?
と問うてみると、正直、しっくりこないところもある。なんというか、それが逆向きであっても、楽しめちゃう気がするからだ。「SFがファンタジーに切り替わる」んであっても、同じくらい、はしゃげそう。同じ種類の楽しさをそこに見出していそう。そう考えてみると、パラダイム、足場、土台、視座、それまで信じられていた前提が、とにかく、大きく切り替わってくれれば、それだけでいいのかもしれない。世界をぐるりと急旋回させてもらえたならそれでじゅうぶんなのかもしれない。