寄り道の引力
ロジックのデコボコやエピソードの緩急とは別に、そこに至ったときの驚きの強さや、概念に対するこだわりの強さが、文章全体におよぼす影響もあるなと思う。あくまで文章の中でひとつのパーツとして扱われていればよいだけの、単なる一単語に、個人的な思い入れがあって、結果として、そこだけ、濃く厚く説明してしまうことが少なくない。さらっと流してしまうことができない。冷淡に距離を置ききれない。そうして、いらん情報で話が長くなる。そういう寄り道の引力から、自分の意識を引き剥がせないほうではあるかなとも思った。ほんとうにいらん話なのかはもちろん一考の余地がある。こういった制御しきれないアンバランスさこそ最も大切にすべきところなんじゃないかというスタンスもある。それを言い訳に贅肉を増やしたいわけじゃないので、一概に切り捨てちゃマズいなとも思うけれど。