きちんとした表明の作法
このひとすごいな、すてきなひとだ、とか感じて、尊敬の念のようなものをいだいたとき、崇拝・ファン・私淑の合いの子くらいの気持ちでの立ち振る舞いに、いっつも迷う。盲信や過信も怖いので、おそるおそるにもなる。ヘンに距離を取り過ぎてしまうところもなくはない。すなおに「好き」って言いにくくなる。媚びへつらいたいわけじゃないとは考えつつ、けれど、媚びへつらいみたいな心情も正直ある。
とはいえ、浅はかに褒め称えたり、表面的なところを真似したり、ただただ天晴れと付き従うかのような振る舞いをしちゃうのと、相手の言葉や作品を丁寧に(できるだけニュートラルに)読みこんで、そこにある考えや思いを捉えてみようと試みるの、ぜんぜん別の事柄じゃない?って思い直した。
師と崇めるような気持ちによる真面目な振る舞いと、浮ついたファン的な追っかけ態度、一緒くたにするの、よくないなと思ったのだった。ひとまとまりにして、「こういうふうに人を称えるのってよくない」と思ってるの、線引きが雑すぎると、ちょっと反省した。きちんとした尊敬と好意を表明する作法もたぶんあるはず。それくらいは考えて動きなよ、ってなった。