同じ話
うまく言えなかったなあ、と書き終わったあと悶々としていることも多いので、同じ話はとうぜん何度でもしたい。くりかえしていけば、いつかちゃんと「言える」かもしれない。
逆に、話し手当人だけが気にしているような些細な違いの、しかし同じ話だって、してほしいな、って思っている。「うーん、うまくいえなかったー、もう一回話していい?」って聞かれるの、けっこう好きな気がする。そりゃ前置きなしに何度もくりかえされたら、そこにある思惑に気づけず、なぜ同じ話を何度も……、と思うことくらいはあるかもしれないが、けど、そもそも、わずかな違いによってどれくらい手触りが変わるのか、そこの感覚や感性の繊細さを突き詰めていく行為は、好きなほうかと思う。たとえばボードゲームのテストプレイで、ちょっとだけルールを変えてみて、それだけで面白さの色合いが変わるのとか、感動する。