哲学の定義
哲学は思考の実験場のようなものですから、ある前提を引き受けたならば、それをいわば純粋培養して、その前提の正体を見きわめようとします。
哲学の定義っていろいろあって、自分なりの核心を衝いてくれていて、「なるほど!」と驚かされるものもあれば、回りくどいとか素朴すぎるとかでいまいちピンと来なかったりするものもあったりする。
さいきん読んだ『言語哲学がはじまる』(野矢茂樹)の、この哲学の説明は、ものすごく気持ちよい感じだった。"その前提の正体を見極めようとする"のところが特に好き。
いろんなものの、ふだんはグレーアウトされている輪郭線をなぞり直して、その正体を解き明かそうとする感覚はたしかに強い。よく見ると意味の整合性が取れてなかったりもするものだし。概念単体で見てもそうなのに、複数の言葉遣いを見比べていくと、そこここで、おかしな並行ルール運用が見つかったりするし。そんな勘違いや筋違いの交通整理をしなおしていく感覚も強めだ。
