他の職場
ほかの職場をちょくちょく意識させられる昨今だ。書籍や動画で得られる情報なんて一部でしかない。風土や文化もぼんやりとしか見えてこない。物足りない。システムや構造って、そこから一部だけを取り出して、くるくる回して観察してみたところで、良し悪しを判断しきれないところがあるから、ひとつふたつの材料じゃ、足りない。せめて、自分の職場・組織の例だけじゃなく、ほかの空間における事例や基準も知って、それらも通すかたちで、物事を見つめてみたい、といった気持ちによるものだ。突き詰めれば、いいとこどりしたいだけとも言えるが。
少し前に、社内で、学習の場を設ける機会があって、そこでなんとなく、あんまり好ましくない雰囲気も嗅ぎ取れるところがあったから、勉強や理屈といったものについて、どういう受け止められかたをしている場が、ほかにあるのか、気になった。ぼくが、知識や知性を好みすぎるために、偏重、理屈っぽい、頭でっかち、といった状態に陥りやすい弱点があるから、そのあたりを丁寧に抑制するために、複数の例を、ちゃんと知っておきたかった。
「こういうふうに仕事を進めるのがよいっぽいよ~」と言われている例やコツが、世にはあって、しかしそういったものが自分のフィールドであんまりうまく浸透していないときに、どれくらいの範囲に、そのコツが、伝達可能なのか、有効だと受け止められうるのか、実効があるのか、疑いを払拭できるだけの説得力のあるエピソードがあるのか、それらにおける「一般的」の幅がつかめていると、きっと動きやすい。せめて一個、有効だった実例を知っていれば、安心感も変わってくる。