下品・卑しい
獣性と人間性を比較したときに、獣性寄り(人間性寄りじゃないほう)の性質や状態に向けられる言葉が、「下品」や「卑しい」といった形容なのかな、って思った。
下世話とか低俗とか、とにかくカンタンに口にしてしまうことがあるのだけど、実際のところ、なにを指しているのかよくわからない。安直に言えすぎるきらいもあるので、なんとかしたい。丁寧にあつかいたい気持ちがある。獣性って単語を出してみたりもしたけれど、ここも、突きつめれば、複数の性質が混じっていそうな気がするし。
嫉妬、傲慢、独善性とか、そういった、幼児的で、本能的で、未成熟、エゴイスティックな気持ちや考え(を葛藤も制御もなく、許す有り様)のイメージが、まずある気はする。
そして、ただただ身近すぎるものにも、「下品」「卑しい」といった言葉が向けられたりしている。ありふれていて、なんというか、なまなましいもの。世俗的・通俗的な、社会や世間とべったり癒着している事柄や気持ちも、「下品」で「卑しい」みたいである。
あと、ポルノとか自慰とかいう性的な言葉も、インスタントな消費、真面目に向き合うことなく自分の楽しみのためだけにお手軽にもてあそぶ、みたいなイメージをともなって、「下品」「卑しい」付近に置かれていることが多い印象だ。
そういう意味では、あんまり考えていない、軽々しくあつかっている、自分のためにだけに持ちあげる、みたいな、考えのなさ、に対しても、「下品」や「卑しい」といった言葉が向けられがちかな、とは思った。ここの、浅はかさが、概念の根っこかな?
自分のためだけに魔改造してドヤ顔する
対象の物事が本来もっている複雑な性質を、都合よく切り取り、あつかいやすいよう身勝手に改造し、ズタボロに切り刻んだうえで、我田引水する。そうして、さも、大切にあつかったかのように見せかけ、その演出によって、見栄を張ったり、悦楽にひたったりする。自分のことしか考えない。対象に敬意を払わない。ただ利用する。こういうスタンスを見きって、「下品だ」「卑しい」というのは、まあ、妥当かなと思う。違和感はない。