恩賜上野動物園
三連休の三日目。上野動物園に行ってきた。これまで、お子さまの興味が、のりものにばかり向いていたのだけど、どうぶつにも向かう囲気が出てきたので、「ここらで実物を見せておこう」と判断したしだいだ。絵本や動画で存在を認識したあとに、実物を見ると、だいぶ楽しそうにしている。実際に見たことのあるのりものやどうぶつが、のちのち、なにかの作品に出てくると、それはそれで、嬉しそうにしていたりもする。認識が重なり合ったり響き合ったりするのがよいみたいだった。もともと好きな雰囲気を出していたキリンとゾウが、今日の主な目的だった。特にゾウを見たときには興奮していたと思う。帰り際、キリンとゾウのぬいぐるみを並べて、どちらがほしい?とお子さまに尋ねたら、迷うことなくキリンを指さしていた。意外とお気に入りだった模様だ。
ものすごくひさしぶりに上野動物園の風景を眺めることができて、ぼくとしても、けっこう嬉しかった。懐かしかった。子どものころはよくおとずれていた空間だ。サルやゾウがいるあたりの構造は、ぼくの子どもの頃から変わっておらず、なんとなく、よい気分になった。モノレールがほんのすこし前に廃止になっていたらしく、そこだけは残念だった。