降りていかない
むかし書いていた文章を読んでいると、深掘りが足らん、という気持ちにはなった。せめてもう一段くらいは下に降りられるんじゃないのと言いたくなった。なぜと問うてもうワンステップ先にある理由を模索したり、一貫性や整合性を破綻させる反証をしめしたり、具体的な光景をシミュレートして矛盾する地点を発見したり、いくらでもやりようはあったんじゃないか、って思った。
理屈を説明するとき、一般的には、その理屈が適用できる「シチュエーション」を具体例として挙げて、実際的なところとのすりあわせをしてもらおうと試みたりするけれど、自分の日記文に関していえば、めんどうくさくなって(時間もかかるし)サボりがちである。そんなような怠惰が、上記のような「深いところにいまいち降りていこうとしない」甘さにつながっていったんじゃないかな、とは想像できた。