惹かれるところのないお題
惹かれるところのなにもない題材を、突然あたえられて、それで文章が書けるかと言うと、あやしい。日記を書く習慣もついてきて、言葉を連ねること事態には、それなりに慣れてきたものの、しかし、駆動を推進してくれる躍動感や好奇心のような、一定のいきおいは、どうしても欲しい。手捌きだけで満足できる文章が書けるほどのスキルは、いまだない。まあでも、豊潤な側面を見出そうと解釈をひねってみせるのは、好きといえば好きだ。惹かれなくても惹かれるように仕立てることの、可能性を信じているし、経験も実感もなくはない。ある程度、「おもしろそう」なほうに意識を持っていけるとは思う。ただ、初っ端で「おもしろそう!!!」って思える物事の、強烈さ、強靱さ、には、敵わないところが、どうしてもある。精神や解釈のコントロールで「初っ端のおもしろそう!」に勝つのは、さすがに、諦めるようになってきた。そこは、経験が熟成してくれた圧倒的な強さだ、と認めておくんでよいのだろう。
書き始める前に、頭にあった着想は、「急にお題を渡されても、まあ益体もないものにになるかもしれないが、しかし、いちおう、文章を連ねるくらいのことはできるようになってきたんじゃなかいかな~」「とにかく文章を連ねるスキルというのもあってくれてよい」といったところにあったのに、なぜか、途中で急に方向転換して、最終的にこんな(上記の)仕上がりになった。不思議だ。
落ち着き
いっときあった仕事・職場・上司に対する怒りのようなものが、いったん減衰しつつある。落ち着き気味の近況だ。が、こんなふうな落ち着きを求めていたのかと言われると、難しい。いらだちがほどよく行動の源泉になってくれてはいたとは思う。「というか平穏ならそれでよいのでは?」とは思わなくもない。しかし、これまで、そんなふうに前向きにとらえようとするたびに、いつしかまたピリピリとした空気に巻きこまれ、動揺なり緊張なり、させられる羽目にはなっていた。結果、こんな乱高下する「不安の波」に巻きこまれ続けるくらいなら、ただずっと怒り続けていたほうが、いくらかマシじゃん、という気持ちもさすがに湧くようになった。あとはまあ、誰かしらの気分に振り回されているだけなんだな、ということも、突きつけられる部分はあった。