世界は称賛に値する

日記を書きます

溜飲クレッシェンドの5/23火

火曜日

流石に平熱を維持できるくらいにはなったので仕事に行った。とはいえ用心のため朝作業は分担させていただいた。ほんとうに快復したと言えるほどではなかった気もする。ほのかな微熱の波くらいはあったような。けどまあなんとかなった。どちらかといえば穏当な一日だった。

ここ数日の病床ではKindle unlimited(読み放題)で読める「異世界転生系のWEB小説のコミカライズ1巻」を片っ端から読んでいた。というか、「最近」も「病床」も関係なく普段から自然にたくさん読んでいる。異世界転生コミカライズ1巻ばっかり読み切れないほどKindle unlimited対象になっているからだ。どれもこれも似たようなものだと言いたくなるような共通性ももちろんあるのだけど、それでも、上質さ、鋭さ、安定性、気持ちよさ、暖かさ、繊細さ、かっこよさといったものが、実際はだいぶ異なっていて、そういったところのささやかな違いを見定めるのは、楽しい。誰も彼も二番煎じみたいな真似事をやっていながらそれでもまろび出る差異って正直とてもおもしろい。

こういうストーリーが好きだ、こういうストーリーは嫌いだ、こういうジャンルが好きだ、こういうジャンルは嫌いだ、なんてことを普段から言っていたくせに、そこに真っ向から矛盾した好き嫌いが発生することはある。嫌いだったはずのストーリーやジャンルなのに、なぜか愛せてしまう作品がある。そういったときの、認識の更新みたいなものが好きだ。自分の中の「より細かい嗜好センサー」が発覚してくるのも好きである。