世界は称賛に値する

日記を書きます

延長のニッケル2/28火

前の文の記憶

文章を読むときは、まず最初の一文を読み、次の一文を読んで、さらに次の一文を読む、というふうに進めていくはずである。飛ばし読みとか途中を読んでみるとかあるだろうけど、基本的にはそうだと思う。そしてその際、読み進めるたびに、”一文”ずつの認識や知識が増えていっているはずだ。けれど、読み終わったときにそのぜんぶを憶えているわけではない。ちょっとずつちょっとずつなにかが抜け落ちていっている。ぽろぽろと少しずつなにかがこぼれ落ちていっているはずである。

そもそも、例えばただふたつの文のみで構成された文章があったとして、一文目を読んで、そのあとの二文目を読むとき、どれだけ一文目の内容を憶えているんだろうか。最初の文を踏まえ、それを前提や下地にする形で、論理的に、次の文へ繋げていっていることは、もちろん多々ある。が、そこにある「論理の繋がり」を、どれくらいしっかり見つめ、繋がることを意識しながら、進めることができているんだろうか。頭の中でどういうふうに一文目と二文目を両立させているんだろうか。

記憶力ってひとそれぞれだし、文章の読みかた、読んでいるときの意識のはたらき、も、ひとそれぞれでかなり違いそうだ。ということを考えたときに、一文一文の記憶と忘却の運動ってどんなふうになっているんだろうなあと思った次第である。同じ人間の中でも気分や調子でかなり変わってきたりもしそう。そのあたりを比べてみたいなとかそれぞれの実感を詳しく聞いてみたいなとかは思った。

原子番号28 ニッケル(Ni)

ニッケル。硬貨に使われている印象が強く、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨の素材のようだ。硬貨に使われるくらいなので豊富な元素でもある。地球においては5番目に豊富。また、ステンレスの原料としても使われている。めちゃくちゃ重要じゃん、ってなった。いまの社会やいまの生活に適合していて、”よく使われている”から”重要”だ、という理屈、自分勝手なやつだよね~、とは思ったけれど……。「ぼくにとって役に立つ」から「価値がある」と判定してやる、という理路、あんまり好きではない。硬貨の話が出たので改めて調べてみたが、5円硬貨は黄銅(銅・亜鉛)で、10円硬貨は青銅(銅・亜鉛・スズ)が素材だった。聞いたこともあったかもしれないけど認識していなかったな~。

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