世界は称賛に値する

日記を書きます

遭逢のフェルム2/26日

カモンカモン

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「笑ってる?泣いてる?ちゃんと対応したい」

『カモンカモン』を観た。映画だ。2021年に劇場公開されたマイク・ミルズ監督作品。ホアキン・フェニックスの演じるラジオジャーナリストのジョニーが、ロサンゼルスに住む妹ヴィヴに頼まれて、ウッディ・ノーマンの演じる甥っ子ジェシーの面倒をみることになる、というところから始まるストーリー。それぞれの孤独をかかえたふたりの交流の物語が、モノクロームの映像によって描かれる。奔放で勝手気ままなジェシーの質問に、たじろぎながらも誠実に答えていくジョニー、という構図で縮まっていく関係性がよい。ジェシーがときどき振る舞う「親がいなくなった子どもの真似」もかなり素敵なアクセントだった。ジョニーとヴィヴの繊細でぎこちない(母を通した)交流も、静かに効いていた。

物語の途中途中に挟みこまれる「子どもたちへのインタビュー」が、素晴らしくよかった。将来に対する期待と不安、それぞれの悩み、世界に望むこと、などが、丁寧な受け答えの中で、しっかりと語られていく。優しさ。怖さ。感情と向き合い、人と向き合い、未来と向き合う、心強い映画だったなと感じる。非常によいタイミングで観ることができたなと思った。いま観ることができてよかった。ラストシーンもよかったし、エンディングロールの演出も物語の余韻をしっかり引き立てていた。ラストシーンで、カモンカモンってよいタイトルだなと思わされる。

その後、作品としての内容を調べてみたけれど、子どもたちへのインタビューのシーンには台本がなかったとか、甥っ子ジョニーの振るまいについて子役ウッディ・ノーマンの天才的なアドリブが多々あったとか、衝撃の情報が多かった。総じてよい映画だった。

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原子

2月も終わり間近だ。あと三日で終わる。元素周期表に興味を持って、今月はなんとなく、日付と原子番号を絡ませる形で日記タイトルを決めてきた。周期表の順番を憶えるところまではいかなかったけれど、元素それぞれの特徴を知るのはおもしろかったし、馴染んだ。2月28日までに出会った元素かどうかくらいは見極められるようになった。よき学習方法だったなという気持ちだ。原子番号28で終わってしまうのはやや惜しい。今後も、一日一個、周期表にしたがって元素を挙げていく、という行為は続けてもよいんじゃないかな~とはいちおう思った。

原子番号26 フェルム(Fe) 鉄

子どもの頃に「これの英語名は××だよね」と思っていたものがいろいろあったけれど、間違っていることも多かった。日常の中で見かけたカタカナ語から好き勝手に推測していたせいだ。誤った関連性を導き出してしまっていた。例えば鉄に対しては、「スチール」または「メタル」、として判断していたフシがあった。が、当然、間違いであった。スチールは鋼鉄だし、メタルは金属である。鋼鉄はまあまあ近い位置にあると言ってよいだろうけど、厳密には「炭素の少ない鉄」であって、同一視はできない。正解である「アイアン」という言葉を習得するまでには時間がかかった。たぶんファイナルファンタジー4のアイアンソードが最初の出会いになるのかな~。ゴルフクラブにおけるアイアンももちろん耳にしてはいたけど、ここから「鉄」に繋げるのは不可能。

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