▼▼遊びに出かけた。恒例ボードゲーム会だ。会に名はない。計四人集まった。というか四人集まれる日を狙った。普段は三人のことが多いのだ。人数不足で遊べないゲームが多かったからである。やっと四人揃うぜー、ということで『惨劇RoopoeR』で遊ぶ算段など立ててみた。準備した。▼▼新年の顔合わせだった気もするけど、すっかり忘れてた。
▼▼わりと沢山遊べた。長くなったので、続きを読む、を使っておこう。
【アール・ライバルズ】
▼▼到着直後、二人だったので『アール・ライバルズ』で勝負した。二人用。初プレイである。〇~七の数字、および、役職、が書かれたカードで、一枚ずつカードを出し合って勝負する。数字のおおきいほうが勝ちだけど役職ごとの特殊効果でひっくり返る。数字がおおきく次の勝負時にプラス2してくれる「将軍」が使い勝手よかったけど、この使い勝手のよさが逆手に取られる──読みの機転になったりするバランスが素敵だった。
【よくばりキングダム】
▼▼一人増える。でも二人戦を続けて『よくばりキングダム』を開始した。二人用だ。遊びどころは、戦争フェイズで行なう戦争において、互いに同じ八種のカードを持ち、攻撃側と防御側に分かれて三枚ずつカードを出して、結果、防御側に出されたカードは攻撃失敗となる、という戦争システムだと思う。同じ八枚のカードのうち、何を出すかを読み合う、のだ。四種の資源という要素があって、ゲーム勝利のために必要にもなるし、戦争でカードを出すためのコストにもなるので、相手が所持している資源と欲しがってる資源を参考に読み合うこととなる。こういう「手の読み合い」はこの顔触れだと盛り上がる。実際、非常にテンション高かった。
【ダンジョン・オブ・マンダム】
▼▼次に三人で『ダンジョン・オブ・マンダム』を開戦。引いたカード上に描かれたモンスターを「ダンジョン」と呼ばれる山札の上に置くか、あるいはじぶんだけが「ダンジョン内にいないことを知っているモンスター」として手元に置き、替わりにダンジョンに挑戦する冒険者の装備を一枚剥ぐか、でチキンレースする。いや無理だよーと辞退していくうちに最後に残された一人が潜る羽目になるというか、俺が潜ってやると覚悟を決める羽目になるというか、微妙な勢いでダンジョンモンスターと戦っていくことになって、まあだいぶ運良く全モンスターを妥当できたら一ポイントである。ダンジョンに潜る奴なんて阿呆だ、って気持ちになることあるけど、真に日和ってるとあっさり負ける。放り投げる気持ちの中に混ぜておく勇気の量が重要みたいなゲームで、大変好き。
【惨劇RoopeR】
▼▼四人揃ったので『惨劇RoopeR』を初プレイ。定められた惨劇を、時間ループの異能を持つ三人が、時を繰り返しながら、変えようとしていく、ってコンセプトのゲームだ。難しく聞こえるけど、実際にやることは単純で──でもまあ推理は簡単ではなくて、まあとにかく、敵プレイヤー一名と主人公プレイヤー三名に分かれ、登場人物たちを、四つの場所の間を、移動させるか、あるいは、感情の動きカウンター二種および敵の暗躍具合を表現するカウンター、を乗せていく、だけである。▼▼しかし、特定のタイミング、特定の場所、特定のカウンター量、の時、事件はやはり起こる。起こってしまう。惨劇はおのおので条件が決まっているのだ。敵プレイヤーの動きは、つまり、いつだって、それを達成しようとする(あるいは誤魔化そうとする)動きであり、事件が起こったその盤上は、事件が起こる条件を示しているはずである。▼▼最初の八日間では惨劇は防げない。しかし繰り返す世界の中で、頭を働かせて、条件を読み取れる瞬間が、きっとあるはずだ。最後のループまでに、敵を妨害し、条件を達成させなければ、主人公たちの勝ちとなる。というゲームで、初プレイ、難儀した。準備が甘かった。初心者シナリオで遊んだけど、時間が足りなくなり、また遊ぼう、ってなってしまった。いずれにせよ新しかった。いずれ改めて遊んでみたいとは思う。
【アルゴ】
▼▼釜飯食べたあとに『アルゴ』で勝負。数字の読み合いになるとやたらに強くなる人間が一人いて、このゲームも強いんじゃないかなー、って推測してたら、ほんとうにもう死ぬほど強かった。読め読めだった。四人で遊ぶとペア戦ができるのも非常によかった。仲間の動きの推測、滅茶苦茶好きなのだ。これ、準備もラクだし、進行も手軽だし、定番になると思う。ゲームとしては、〇~十一まで書かれた札が白黒合わせて二十四枚あり、四人だと六枚ずつ、裏向きに小さい順(同じ数字の場合は黒いほうが左)で手前に並べ、向かい合っている相手とペアになり、相手チームどちらかの札の数字を、時計回りに一人一つずつ当てていく、ものである。無論外れたらじぶんの札を一枚公開される。あとペア戦の場合は、じぶんの手番の最初に、仲間の札を一枚見せてもらうことができる。ので、じぶんの手元の六枚と、ペアに見せてもらったターンごとの一枚、ゲーム進行中に見えた数字と、各自が口にした数字(ブラフの場合もある)から、場の数字を予測していく、ことになる。読めるようで読めないようで読める、のバランスが四人ペア戦は絶妙だった。
【ワンナイト人狼 超人Ver.】
▼▼新作『ワンナイト人狼 超人Ver.』を実験的勝負。隠した札で役職が割り振られ、役職によって情報も得られる。一人の役職を見通せる超能力者。相手の役職を見て、その役職と入れ替われる忍者。人狼であることを隠し通し最後に殺されなければ勝ちの人狼。人狼側の勝利がじぶんの勝利なので人狼のフリして殺されればよいし、村人陣営から見たら人狼に見えるのにもし殺したら自分たちが負けになってしまう狂人。人狼確認時に潜り込めて人狼が誰だか知ってる村人側のCIA。特殊能力のない村人がいなくなり、全員が奇っ怪な立場に立つ。慣れてないせいもあり、非常に混乱した。狂人の立ち回りがうまくできなかったのが心残りだなー。好き嫌いあるけどたまにやっていきたい。
【ゴッズ・ギャンビット】
▼▼最後に『ゴッズ・ギャンビット』で締める。かの『UNO』と同じく、場と同じ色、同じ数字なら、カードを出せる。が、同じ条件のもとで、中央の場の上ではなく手元にカードを置くこともできて、手元に置くことで、カードに書かれた特殊能力も使える。ただし、手元に置くと、カードの数字はマイナス点になる。ただし、一位を取っちゃえば場の数字のマイナス点はぜんぶ無視できる。というルールで遊ぶ。意外と嵌まってて、遊ぶのはもう三回目だ。手軽さもあるけど、プレイヤーの皆様が、バランスのよさ、を、無意識に感じてるんじゃないかな、って思える。邪魔と、上がろうとする頑張りと、点数、特殊効果のバランスが、非常によい気がする、というか、逆転劇が起こりやすくて楽しめてる。相手にカード二枚引かせる、相手の手番を一回飛ばす、がばんばん使われてて、よい。