世界は称賛に値する

日記を書きます

土曜日の始まり

▼▼おおむね誰でも同じ問題のまわりをぐるぐるとしているものだろう。ばたばたとうろうろと、迷宮か螺旋を思わせながら、巡ってしまっているものだと思う。新たな問いばかりは立てられない。綺麗に解決できないテーマを抱えてしまう。簡単に棄てられない愛を抱いてしまう、っていうかな。同じ壁にばかりぶつかってしまう、って言ってもよい。
▼▼普遍的人類はそうなのだからそれでよい、という肯定は、けれど苦手だ。なんていうか、マジョリティ的な源泉を持つ権限があまり好きじゃない、ってことに結構似ているかと思う。▼▼ホラみんなやっているんだからオマエもやれ! っていう言説の背後にある関係、と、ホラみんなやれてないんだからボクだってやれなくていいでしょ! なんていう言説の背後にある関係。類似点もある、けど、違和感もある。同一視は油断だ。
▼▼起床時刻は午前9時。勤務開始は午後2時。新人研修があるので1時は目指すかな。

昨日読んで知ったり驚いたり感嘆したりしたもの。記憶インデックスとおすすめ。

→ 「書くひとってだいたいディスコミュニケーションを経由してる。いつも書きかけのノートを胸に抱いている。そういうひとの書きかけのノートの続きを書くためにペンを手に取る」

→ 「さすがにマスラヲのような奇跡的なバランスで成立した作品を何度も作るのは無理だろ。まあでもどうせ無理矢理にでもやっちまうんだろうな、作者は…。あとがきでは「惰性で書いています」とか書いていたけど、どうせこんなの韜晦だろ」

→ 「ラノベのような石油代替技術として発達した魔法をつかうようなマナパンクが流行っているが、あれはやっぱり魔法じゃなくて技術であり科学でしかない。 リソースが限られていて論理的であるという点において」

→ 「はじまりにおいては他愛無い空想であったはずの、ここではないどこか、いまではないいつかの物語を、ここにはない何か、いまはない何かで限りなく補強し、圧倒的な密度で幻想世界を編み上げた今世紀の魔人たち。彼らが悪いのか、僕が悪いのかはわからないけれど、少なくとも僕は、そうして圧倒的密度で説得してもらわないことには火炎魔法のひとつすら受け入れられないのだ」

→ 「世の中のほとんどすべての営為には、あるいはほとんどすべての環境には、なにかしら人の興味を引くものがあると、私は思う。世界はその程度には豊饒であり、個人は(たとえどれほどすぐれた個人であっても、あるいはどれほど無力な個人であっても)それを感じる能力があり、またそれが既知であるほど万能ではない。私はそのように考えている。そのような信仰をもっている、といってもいい」

→ 「すなわち、英語は日本語と違うコンテクストを持ち、日本人の書く英語は説明不足になりやすい…このことを最初にいろいろな例で指摘しているこの本は、日本人が技術英語を書く際のかなり重要な点を見逃していない」

→ 「試みに自分の書いている英文をこれらの観点から見てみると、特に情報の並べ方や文を語る視点の統一などは、意識せずに英語を書いているとまったくできていないことがよくわかる。何度も読み返して、書いてあることを自然に意識していけるようになりたいものだ」