世界は称賛に値する

日記を書きます

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

エリ・エリ・レマ・サバクタニ 通常版 [DVD]

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▼わからないとは言いたくないなあ、と思えた。意味が浅くてつまらない、と思えるものなんて、いくらでもある。だが違う、と思えたのだった。違う匂いがした。だが、明確な境界線を引くことはできなかった。▼解釈して意味を取り出せるかどうか。理解可能かというのは、最終的にはそれに尽きるんだと思っている。換言すれば、置き換えできるかどうかだ。ほとんど置き換えできなかったんだと思う。置き換えすることを許可できるような言葉が検索しきれなかった。掴めなかった。文句はなく嫌悪もない。単に、解釈と置換が食い込む隙を見つけられなかった。現状のおのれの視線では隙を見つけられないのがわかった。だから、純粋に――単純に、在るがまま、この映画は映画として、あった。映像の美学には明るくないし、技術の巧緻にも明るくはない。置き換えできなかったのはそのせいかもしれないな、とは思った。病気。自殺。音楽。忘れられなくなること。