世界は称賛に値する

日記を書きます

速度と強度では負ける

 思考で解釈をコントロールするのが得意だ。わりとうまいことをコントロールできるほうだろう、と判断している。経験的な判断だ、と言える。私の特色だ、なんて思うこともあるし、私の強みだ、なんて思うこともある。つまり、比較的柔軟で応用の利く感性を所持していることがかなり有利に働いているはずである、なんて風に考えているわけだ。しかし、弱点もある、と思う。弱みを感じることもある。速度に対してだ。同時に、強度に対してだ。瞬時に『そう思ってしまう』人間の見せる『速度』にはたぶん勝てないし、即座に『そう感じてしまう』人間の『強度』にはたぶん勝てないだろう。ということを少し考えていた。比喩を考えてみる。ワンクッション置いてフィルタを通す、という過程を差し挟むことによって、解釈を気ままに『濾過できる』わけだけど、濾過という作業を経てしまっている以上、その分のタイムラグはどうしても生まれてしまう。ワンクッション置いてプリズムに通す、という過程を差し挟むことによって、解釈を好きなように『彩色できる』わけだけど、別の色にすることだってできることを知っているわけだから、その分信じ込む力はどうしても弱くなってしまう。というところだろうか。純粋種が見せる速度と説得力を演出で表現するのは難しいな、ということを考えていたのだった。ただ、努力すれば近似した姿まで辿り着くことは可能だろう、とは考えている。精進せねばと思う。