世界は称賛に値する

日記を書きます

黒幕を倒せ

 なんだか調子が悪いなあ、と思う。わだかまりのようなものがあるのだ。ということには数日前から気づいていた。間違いなく暗く混沌とした気持ちを抱えてしまっている、と言えた。活動力を奪っていくけったいな闇が心の裏側にこびりついている、というような雰囲気だった。どうにも払拭できなかった。いまいち払拭しきれなかった。振り払ったつもりになるだけ、ならば、意識的に行えないこともなかった。実際何度か試してみた。のだが、効果時間は一瞬だけだった。気を抜くとすぐ同じ気持ちに忍び寄られてしまっていたのだ。思考的な鼓舞によって一瞬の活力を生み出すことは比較的たやすい。が、ただ単純に『活力』を生み出すだけでは『活力を奪いさる敵』を打ち倒すことなどできないのだな、なんて考えていた。原因になっている『黒幕』を倒さねばならないのだ、と比喩的には思う。が、実際そんな黒幕が本当にいるのかどうかはちょっと怪しいところかなあ、と考えている。もしそんなものがいるのだとしても実際問題そこまで辿り着けるかどうかはかなり怪しいところだろうな、とも考えている。辿り着けるようなところにきちんと黒幕がいるのなら、それくらいの敵は愚痴を言う前に倒しているつもりだからだ。黒幕を探し続けてもまったく見つからなくて、だったらほかにどんな手段があるんだ、と考えているのにに、黒幕を倒せばいいんだ、なんて助言を与えても無意味だろう、という話だ。