世界は称賛に値する

日記を書きます

ソファにもたれて読書する

 部屋でゆったりと読書を嗜んでいた。以前ソファを購入した。そのソファに腰掛けて静かに本を読んでいた。こういう姿を演出するためにわざわざソファを買ったのだ、なんて言っても過言ではないかな、とちょっと思う。買うときに、休日の午後に落ち着いた姿で読書するイメージ、が頭にあったことは間違いないからだ。仕事は休み。読書中は自分の思考が見えないもんだな、なんてことを考えていた。どんな本を読んでいてもそうだ、というわけではおそらくない。今日の読書スタイルが偶然そういった形をしていただけだろう、と想像する。読んでいたのは『赤緑黒白』という小説だった。森博嗣氏の著書。文庫版の発売が今日だったのを知っていた。から、起床後しばらくしてから近所の本屋へと向かったのだった。かなり楽しみにしていた。シリーズ最終作だったからだ。と同時に、このシリーズを読み終えたら読もう、と考えていた小説があったからだ。ようやくあれが読めるぜ、という心境だった。非常に胸が躍る感覚だった、と言っていい。それだけ楽しみにしていたわけだ。新たな森氏の著作が読める、ということも単純に楽しみだった。時間をかけて夢中で読んでいた。が、夢中になりすぎた、と思う。思考が見えない、なんて感じてしまったのはそのせいだろう。そのうち冷静な心で読み直そう、と考えてしまった。