世界は称賛に値する

日記を書きます

人を見つめて

 冬の夜に自転車を走らせるのはつらい。けれど、独特の素晴らしさも見せてくれるように思う。冷たい風を浴びて、ふと感覚が鋭利になって、静かなまなざしで世界を真摯に見つめているときのような、そんな気持ちになれるからだろう、と想像する。すべてを覆おうとする闇と中途半端に抗おうとする光の見せる光景が、冷気をまとうことによってどことなく神聖な空気を感じさせてくれる、ような、そんな雰囲気を感じるのだった。経験的なものの影響だろうか。午後6時出勤。交通量調査のような作業を行っていた。昨日の続きだ。人数は少し多かった。けれど、つらいと思うほどではなかった。人間観察は比較的楽しかったと言える。人間観察すんの好きなんだよね、という意見をなぜかよく聞くような気がする。けれど、それが一般的な意見なのかどうかは謎だ。なんて風に考えてしまうのは、そうではない気配を感じているからなのだろうな、と考える。なんとなくそう感じさせるものがあるようなのだ。厳密にはやはりよくわからない。が、なんにせよ、人間観察が楽しい、という意見には同意できるかな、と思っている。わりと好きだ。