世界は称賛に値する

日記を書きます

AWAKE(L'Arc-en-Ciel)

AWAKE

AWAKE

 音楽を語る言葉が私の中にはほとんどない。簡単に言えば、音楽について考える時にどこを見ればいいのかがわからないのだ。そして、それをどう表現すればいいのかがわからないのだ。結局、最後には「好きだ」ということくらいしか言えない。それを不甲斐なく思う。だから、音楽を語るのは苦手だ、と言ってもいいのかもしれない。しかし、それでもあえて語ろう、と思う瞬間がないわけではない。たとえ「好きだ」ということくらいしか言えなくても、それだけでも言っておきたくなるくらい感情が揺さぶられる音楽があるからだ。とはいえ、今回のラルクの「AWAKE」に関して言えば、そんなことを考えさせられるほど感情が揺さぶられるCDだった、というわけではない。確かにかなり素敵なアルバムであることは認識している。はっきり言ってクオリティはかなり高いだろう。だが、最後の『震えが走る』ための壁を突破するには至らなかった、と思う。Aランクなのは間違いないがSランクと言っていいかどうかは迷う、というような印象だった。とはいえ、もう少し聞き込んでみないとわからないかな、とも思う。最初はそうでもなかったのに聞けば聞くほど好きになる、という音楽も世の中には間違いなくあって、そういう気配も感じるからだ。あと、ふと気づいたのだけど、私が行うアルバム評価は、アルバムオリジナルの曲についてだけ考えていることが多いようだ。収録されているシングル曲がどれほど好きでも、アルバムとしての価値を考える時にはあまり考慮に入れていないらしい。