世界は称賛に値する

日記を書きます

横浜美術館で石田尚志展とコレクション展を観てきた

yokohama.art.museum
▼▼横浜美術館で『渦巻く光』展を観た。石田尚志の作品展である。画家かつ映像作家とのことで、動的な絵、音楽的な絵、などが、数多く見られた。絵を書く、という行為およびプロセス、に着眼点が置かれているようだった。途中「線が動く」から「画が動く」に問題意識が移行していっているように思えたりもして、これだとアニメに近づいていくだけになっちゃうんじゃ……、というようなことも思ったのだけど、水を撒き始めたり、窓から差し込む光をドローイングし始めたり、したことによって、また別の観点を開いてみせたのでは、って思えてきて、結果としては非常に楽しかった。終盤付近にあった「部屋シリーズ」は特に好みだった。あと、抽象的でない絵に関する「絵を描く動き」も、見たかった、と思った。
▼▼企画展を観たあと、コレクション展にも足を向けた。二〇一五年第一期の展示で、題目は「身体から考える」であった。コレクションが身体性や感覚を軸に並べられていた。
▼▼特に印象に残ったのは以下の作品。
「あなたの肖像」工藤哲巳
「水位と体内音」高嶺格
「アウト・オブ・ディスオーダー(夜ノ森線(ヨノモリセン))」岩崎貴宏
「アウト・オブ・ディスオーダー(コスモワールド)」岩崎貴宏
「無題」小野友三
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▼▼美術館に行って内部に図書館があると一通りは見て回りたくなる。横浜美術館で二〇〇八年に行なわれた「茂木健一郎・はな・角田光代・荒木経惟 四人が創る『わたしの美術館』展」についての書籍が楽しかった。荒木さんの話が興味深かった。美術館で奥に押し込まれてる品にも使いかたがあるからね、っていうような、優しげな理屈だった。検索してみたらこの書籍は市販されてない雰囲気があるなあ。丁寧に読んでおけばよかった。