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『ツチヤ教授の哲学講義』を再読してる

印象記 読書記

ツチヤ教授の哲学講義―哲学で何がわかるか? (文春文庫)

ツチヤ教授の哲学講義―哲学で何がわかるか? (文春文庫)

 詳しい説明は省きますが、これらの問題に共通しているのは、事実をいくら集めても解決できないということです。そもそも事実とは何かということ自体、哲学の大きい問題なんです。事実をいくら集めても解決できないという特徴は、哲学の本質を示唆しています。この授業で説明しますが、哲学の解決が特殊だということも予想できると思います。
──1時限目 講義の方針

 ぼくの考えでは、人文系の学問が目指しているのは、情報の量や知識の量を増やすことではなくて、むしろ理解を深めるということです。そもそも理解というものは、積み重ねがききません。「おれはここまで理解したから、残りの部分を理解しておいてくれ」と頼むことはできません。だから学問には積み重ねがきくものときかないものがあるんです。積み重ねのきかないものには、進歩というものがありません。
──1時限目 講義の方針

▼▼再読してる。好きな本だ。
▼▼問題の立てかたが間違っている──言葉の使いかたが間違っている、というような側面から、諸々の哲学的問題をほどいていく。▼▼実際にほどきながら説明してくれるので判りやすい。▼▼君の存在自体が間違いだ、と解体して消滅させる戦いかた、見事だし素敵だし新鮮だけど、若干、悲哀的な気持ちが出るな……。▼▼物語で時折見かける「概念の否定」「意味の消滅」あたりって、つまりこういうことなのかな、って想像した。