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横塚司『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける』を読んだ

終了記 読書記

▼▼『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける』横塚司、を読んだ。「小説家になろう」というサイトで連載しているWEB小説だ。じぶんでも驚くほどツボに嵌まった雰囲気があって、夢中で読んだ。次回の更新を心待ちにしている。WEB連載版は無料でぜんぶ読める。が、投資的な意味や気持ちを含めて書籍版もKindleで買った。登場人物の絵柄を見て、想像してたのと違う……、という気持ちをひさしぶりに味わったけど、まあ次第に融和していくだろう。

ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける(1) (モンスター文庫)

ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける(1) (モンスター文庫)

▼▼コンピュータゲーム的な「システム」が世界の中に現出する、って状況設定を最近は頻繁に見かける。人間のレベルや経験値、ヒットポイントやマジックポイント、スキルやアビリティ、パーティなどが、視認できたりする。『ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける』も、同じように経験値があり、レベルアップがあって、レベルアップ時に得られるスキルポイントを各種スキルに割り振ることで、スキルレベルも上げられる。題名通り、主人公は付与魔法スキルと召喚魔法スキルを上げていく。
▼▼ツボにはまったのはなぜだろう、は考えてて、思いついたのは、「いじめの逆襲を企てて、相手を罠にかけようとした結果、偶然、モンスターを倒しレベルアップできた、という主人公のアドバンテージの立てかたが好きな雰囲気だった」「異世界化したあと、しばらくは学校内での話が続き、現地の人間が出てこないので、スキルシステムを持つ世界のありかたに対する違和などが出なかった」「異世界に飛んだあとの学校内の被害──モンスターの狼藉が、凄惨で、むしろ展開が気になった」「魔法のシステムまわりと、それらのシステムを駆使して戦術を立てていく様がよかった」あたりだった。
▼▼まあでも「レベルアップ時に、スキルポイント割り振りを選ぶため、時間の静止した白い空間に飛ばされて、選択が終わるまでは、好きなだけ部屋の中にいられる──、というシステムの活かしかたが物語の肝の一つになってる」ってところが、第一理由かな、と思った。これスゴイな、と思った。
▼▼パーティを組んでいる仲間も一緒に来訪できるので、戦闘中などの切羽詰まった場面の中でも、レベルアップして白い部屋に来ることで、時間をかけるだけかけて、相談したり休息したりすることができる(元の世界に戻った時、ダメージは継続なので、休息は気持ちの問題だけど)し、おかげで、突発的な方針の変更も可能で、このあたりを応用した戦術が立てられたりする、っていうのが非常に好みだった。ncode.syosetu.com