世界は称賛に値する

日記を書きます

書泉ブックマートの思い出

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▼▼神保町にある「書泉ブックマート」が閉店間際だと聞いて──今月末で閉館するという話を見かけて、行ってみた。神保町は、高校が若干近かったので、当時、ちょくちょく立ち寄っていた。思い出の地、というような言いかたも、違和感なくできる。
▼▼書泉ブックマートは、海外版「マジック・ザ・ギャザリング」を買うのに、当時活用していた印象が強い。マジック・ザ・ギャザリングにじぶんが初めて触れたのは、日本語版が出る直前(第四版が出たばかりの頃)で、ゆえに、始めてからしばらくは、海外版で遊んでいたのだった。まあ、日本語版が出るようになったあとも、海外版のほうが、結局は安価だったりして、なんだかんだで、海外版を買ったりしていたのだけど。
▼▼記憶を更に遡ると、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム関連の商品を買うことが多かった、という印象も強いなあ。頻繁に行っていたのは、だから、二階だった。二階に上がってすぐ、左手に、TRPG関連書籍が、ずらりと並んでいたのを憶えている。品揃えが非常によかった。しかも、当時、TRPG関連書籍に強い「本屋」って、あんまりなかった気がする。TRPG専門店などに行かないと出会えなかった。しかも、じぶんが知っていたTRPG専門店って、新宿とかで、微妙に行きづらかったし……。というわけで、TRPG関連の物が欲しくなった時に、神保町に通っていたように思う。TRPG専門誌であるRPGマガジンや電撃アドベンチャーズあたりもよく買っていた。のちのちにはゲーマーズ・フィールドも買っていたし。TRPGルールブックはかなりここで買ってるかも。TRPGが並ぶ奥側に、海外版TRPGやボードゲーム、シミュレーションゲームも並んでいたのだけど、高校生時代はあんまり興味なくて、詳しく見ようとしたことがなかった。雑然と並べられてる記憶ばかりある。二階の逆側にアイドル等の写真集が並んでいた印象も強いな。
▼▼記憶の中で要石みたいになっているところを挙げていくと、ハードカバー版の『クリス・クロス』をここで買った記憶があるな。というか、なんか、電撃文庫──電撃小説大賞、と、書泉ブックマート、の記憶の結びつきが、妙に強い気がする……。電撃文庫が目立ってくるのと、ブックマートに通ってた、のが、時期的に被っているんだろう。ゴクドー君外伝シリーズあたりも、ここの記憶と紐付いてる気がする。あと、西尾維新デビュー作である『クビキリサイクル』もここで見かけて衝動買いしたのを憶えてる。森博嗣の『すべてがFになる』も、ここで買ったかも。
▼▼書泉ブックマートは、昨年から、女性向け店舗に様変わりしていた。のを、今回、初めて見た。なのであんまり見るところがなかった。ちょうどリニューアルしている最中に一回か二回足を向けた記憶はある。リニューアルする直前の、一階のライトノベル階と、地下一階のゲーム階、は、結構好きだった。
▼▼以前の内容は、近場の「書泉グランデ」に移行している。昔のブックマートと同じように、グランデでは、TRPGやボードゲームが、非常に充実している。ちょこちょこ立ち寄って楽しく眺めていたりする。なので、今回ブックマートが閉店してしまって困る、ということは特にないのだけれど、でもまあやっぱり、寂寥感はあるのだった。