世界は称賛に値する

日記を書きます

抜け落ちていく記憶の中の、不満点

▼▼客観評価と主観評価、をあえて区別しながら書いている評価的文章を見かけたことが数回あって、区別したくなる気持ちや理由もまあまあ判る、と思うことも多かった。出来がよかった!って気持ちと、素敵だった!好きなやつだった!って気持ちが、自然に同期してないことって、結構あるのだよなー。
▼▼好きなところに対する印象──衝撃が強すぎて、強すぎたせいで、駄目なところが霞んじゃって、正直あんまり気にならない、っていうような問題形式なのかなー? だから主観評価的にはほとんど気になってない、んだけど、駄目なところの存在自体は、まあ認識できてる、ので、客観評価的の中には含めざるを得ない、というような。
▼▼あるいは、好きなところを現出させるための犠牲として駄目なところが出来ているのが判るので──駄目なところもまた必要悪である、という風情を感じているので、文句言う気持ちにはなれないんだよなー、っていうような状況によるズレ、かな?
▼▼あとまあ、リアルタイム接触中に得られる味わい、と、触れ終えたあとの口の中の残滓的な後味、が、異なるから──、というようなところの「違い」から出てきてるズレなのかもしれない、とも思った。▼▼客観評価はリアルタイムの記憶中心に構成され、主観評価は後味の記憶中心に構成されてる、とか……? ▼▼うーんここは逆かな……。
▼▼『Robotics;Notes』ってゲームがある。『Steins;Gate』なども含まれる空想科学アドベンチャーシリーズの第三弾だ。
▼▼この『Robotics;Notes』に対する、評価──気持ち、が、なんとなく、少し、以前と変わってきているなー、って自覚が、最近少し湧いていて、あれ……? 前からこんな感じの評価を抱いてたっけ……? もっと不満を持ってなかったっけ……? なんてことも思うようになってきていて、評価が変質してる気がするぞ、とか思ったので、このあたりのことに関して、改めて、考え直していたのだった。
▼▼『Robotics;Notes』意外と好きだったな……! って気持ちが妙に強まっている。遊んでる最中や終わった直後は、もっと「いやまあ結構よかったけどなんか不満なところも多いぞ」って気持ちが強かったはず、なのだが……。なんかすっきりしちゃってるのだ。
▼▼後味がよかったおかげで終わったあとに印象が変わった、なんてことが起きてる?
▼▼もしくは、記憶が美化された? ▼▼美化というか、細々した不満点のことを忘れてしまい──削ぎ落としてしまい、美しかったところばっかり頭の中に残しちゃったのかもしれない、とは思った。▼▼記憶の美化、が、現象としては、やはり近似な気がする。とはいえ、時間が経ってもぜんぜん美化されない「まあまあおもしろかったけども」も存在するからなあ。違いはあるはずで、違いは何処だろう。
▼▼テレビ版『コードギアス』に対する評価にも同じような気配がある……。
▼▼最近だと『NARUTO』に対しても同じような雰囲気出てきてる気がする……。
▼▼記憶の美化と別件なのか関連なのか微妙なところの話、として、じぶんが実際に鑑賞したり遊んだりした時は、細々とした不満を交えた気持ちを持ってたけど、世間での評判がよすぎて──世の中で聞けている高評価が、じぶんとしても賛同できる言葉であることが多くて──多かったせいで、眼差しが勝手に馴らされ、認識が丁度よく塗り替えられてしまった、っていうようなことが起きてたりも、してそうだ、とは思った。
▼▼ゲーム評価に関して言えば、操作とか進めかたにおいての「面倒臭さ」は記憶に残りにくい、っていうのがある気もした。『新・スーパーロボット大戦』の鬼のようなロードの長さ、とか、不満点としてあまり記憶にないもんなー。続き出ないかな(出ない)。
▼▼端的に整理してみると、実際に細かいところまで見えている「リアルタイム」時は些細な矛盾点や違和がちゃんと視野内にあって不満アリアリになっちゃってるんだけど、接触から時間が経過して、離れると、細かいところに対する眼差し、というか、視野や視力が弱まってきてしまって、見づらくなってしまって、結果として、不満も出てきにくくなってきてくれて、つまりは、評価項目から抜け落ちていってくれちゃって、最終的に、おおきな流れ──印象的な記憶、ばかりを対象にして、評価を再構成しちゃう癖がある、ということなのかな、って思ったりした。
▼▼記憶に残りやすい不満点と記憶に残りにくい不満点。
▼▼素敵なところと不満点だとどちらのほうが記憶に残りやすいのか。
▼▼不満点を記憶しておきやすい性格と不満点を忘れてしまいやすい性格。
▼▼複数問題が混乱してるのでここは粗出し的整理。

ROBOTICS;NOTES ELITE (通常版)

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▼▼Vita版『ロボティクス・ノーツ・エリート』買おう、みたいな気持ちになっている。