世界は称賛に値する

日記を書きます

千年続くカードゲームの世界で遊んできた

▼▼ボードゲームは非常に沢山の種類があって、買い切れんよなあ、と、最近は非常に強く思わされる羽目にもなっている。買い切りたいぞ、と思ってしまえるほどの遊びたさと面白さを経験してきた、とも言える。世界各国では現在年間一〇〇〇個ほどのタイトルが新しく発売されているようである。インディーズや同人は含まれていないし、日本だとインディーズや同人が華やかな文化もあるため、ぼくらが遊べる範囲を見るならば、更に沢山のゲームがある、と言えてしまえるかと思う。年間で約一〇〇〇個というのはあくまで新作だけの話であり、定番や名作と知見を拡げてゆくのなら、遊べるものは一〇〇〇個では利かなくなったりもする、はずだ。とはいえ、日本で遊べる海外製ボードゲームというのはほんの一部だ。輸送可能か、などの問題もあり、手に入れづらいものも多々ある。完全日本語版として翻訳されるゲームなんて、ほんのわずかなのである。



▼▼っていうような状況を踏まえつつ、『ミレニアムブレード』というボードゲームを今日は遊んできた。前置き通り海外製であり輸入品のゲームである。買うのが困難、というほどではないにせよ、買いづらさが多少はあるゲームだ。輸入待ち、入荷待ち、という状況にはなりがちなのであった。以前から惹かれていたゲームでもあって、一回遊んでみませんか?と、お声かけいただけたので、お願いして、遊ばせていただいた。面白ければ買うかあという気持ちで望み、面白かったので買うかあという気持ちになっている。

ミレニアムブレード

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▼▼「マジック・ザ・ギャザリング」や「遊戯王」といった「対戦型トレーディングカードゲーム」の文脈や文化を引き継いだボードゲームやカードゲーム、といったものが、時折あって、『ミレニアムブレード』もまた、前述したような、対戦型トレーディングカードゲームの空気を継承したボードゲームの一つである、とはいえ、話題になるだけの独自性はあって、つまりまあ、非常に変梃なゲーム、でもあるのだった。独自さ、変梃さ、の核になっていたのは、「トレーディングカードゲームプレイヤーとして頂点を目指す」というゲームの舞台設定、なのだと思う。所持カードでデッキを組み、対戦する、というのが、あくまで、一要素、一要因、一部、に過ぎなくなっており、プレイヤー同士で対戦を行なうだけでなく、ショップでカードを買う、ショップにカードを売る、人とカードをトレードする、カードをコレクションする、といった「トレーディングカードゲームのプレイヤーであれば行なわれるであろう行動」までが、ゲームの進行の中に組み込まれているのだ。更には、プレイヤー同士の対戦ですら「大会に出場する」という形式になっていたりする。カードの売り買いやトレード、デッキの準備、といったものがすべて、リアルタイム進行するところも、非常に新鮮だった。


▼▼対戦時のルールも複雑すぎず、むしろ判りやすくて、実際のアクションとしては、六枚のカードを出すだけでほぼ完結するようになっている、のだけど、でも、やっぱりけっこう悩まされるというか、出す順番が思いのほか重要になってくるし、狙いどころや戦略に手頃な彩りがあったりもして、なかなか気持ちのよい複雑さがあるな、って思えた。思いながら遊んでいた。非常に楽しかった。流石であった。