世界は称賛に値する

日記を書きます

リメイクによりまた最初から語り直される

▼▼業界が盛り上がっている最中、できるだけ排除するようなことなく──あんまり排他的になることなく、若い世代、新世代、と言われるようなもの、子供や若手、新参、にわかファン、などを、きちんと取り込み、育成していかないと──積極的に育成していくような意識がないと、いずれ伸び悩み、倦んで、衰退してゆく、といったことが、かなりあるのだな……、意識的にならないと排除も排他もしちゃうことが多くて、最終的には困ったことになるのだな……、ということが、最近ようやく、腑に落ちてきた。肌に馴染んできた。他人事じゃなくなってきた。
▼▼実際に衰退してしまったもの、衰退をなんとか乗り越え復調してきたもの、今後衰退してしまいそうで(しかし好きなので、衰退しないで欲しくて)困っているもの、などを見る機会が増えて、なるほどな、と思うことが増えてきたのだった。▼▼SF、TRPG、ミステリ、シューティングゲーム、対戦格闘ゲーム、プロレス、Jリーグ、ボードゲーム、囲碁、将棋、日本、ライトノベル、等々を眺めて、思ったりしている。
▼▼なんらかのブームによる知名度や認知度アップの利点と欠点、新参者が増加した時に継続して好きでいてくれる人を増やそうと尽力する意味、一過性のブームとして認識されることの被害、判らない人に啓蒙するより判った同士で楽しんでいるほうが楽しいと思ってしまうこと、子供向けのものを作る意義、等々のことを考えている。


▼▼過去の名作のリメイクの話を最近は頻繁に見かける。『魔法陣グルグル』『聖闘士星矢』『封神演義』あたりの「最初から語り直される」タイプのものもかなり見かける。このあたりに対して、おそらくこれらは「かつてのファン」に向けたものであって、「かつてのファン」は今は「大人」なので、たいていは金回りがよいわけで、結果として、販売商品がよく売れるのだろう、だからリメイクするのだろう、といったことをぼんやり考えていたのだけど、でもってそれは、新世代を育成しよう、といった意識とは逆のものだろうな、とも思ったのだけど、うーん、でも、過去の「極めて面白かったもの」に、もう一回光を当てて、面白いものを新世代に知らしめようとしているのだ、といった切り口で事態を見ることもできるわけで、アリといえばアリなのかな、と、途中から思い始めたりもした。変に続篇やるよりはアリなのかな、と思えたりもした。