長寿者記憶機構

▼▼意識構造の違いによって時間の認識や印象に差を生じさせることが可能なのかな、というのは思ったりする。エルフとかヴァンパイアとかが長寿とされ、人間の一生なんて泡沫だ、塵芥だ、とか言っていたりすることがあったりするかと思うのだけど、そういうもんなのかなー、とは考える。▼▼まあ、普通に人間と同じような生理や機構によって、人間と同じような生活を送っている種族は、結局、人間と同じような意識構造になるし、同じような時間感覚になるんじゃないかな、って気はする。ほんとうに長寿で、ほんとうに人類とは異なる時間感覚を持つ生き物、を考えるなら、生活、文化、文明、といったものは、かなり異なる形状になるんじゃないだろうか。知性や精神も異なる形状を考えたほうがよいのだろう。
▼▼というふうに考えると、エルフとかヴァンパイアが見せがちな長寿感はなんとなく違うんじゃない?って思えてきたりもする、かな。とはいえ、実際に、気が遠くなるほど長く生きてきてしまった者、が──気が遠くなるほど長いぞ、って感じてしまうような記憶の機構や構造の持ち主が、飽きと倦みと忘却によって、いつしか生活を放り投げ、現実や実際を放り投げ、遠巻きに見始めたり斜に構えたりし始めて、時間感覚を加速させてしまう──省略するようになってしまう、っていうふうに変化していくであろうことも、まあまあ、想像できたりはするのだった。▼▼記憶の形状によって変わるんかな、ってふうに思えてきたりもした。忘れるか忘れないかでおおきく変わりそう? 昔のことを「昔」と思う実感によっても変わってきそう。