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『文章読本の名著90冊から抽出した究極の文章術』

▼▼文章に関する解説書を読んだ時に、この著者は「文章が見せうる力の一つである“このあたり”に関する専門家と言えそうだなー」なんてふうに思えることがある。文章が見せる、様々な性質、様々な側面、ごとに、プロフェッショナルがいる、とでもいうような印象があるのだ。あるいは、文章が見せうる効果ぜんぶを掌握できている解説者、なんて滅多におらず、無数の語り手達は、それぞれ、じぶんが得意としているところ──各位が巡り逢えた経験に従って実感できているところ、について、語っているに過ぎない──運命的にマスターすることのできた領域一つを足掛かりにして、手の届くところに、スポットライトを当てているだけ、なんて思ったりしているのであった。
▼▼というような印象の流れに乗っているので、無数の「文章術」話を収集し、おのおのが光を当てている「得意分野」の話を組み合わせてみたら、最強の文章術が作れちゃうんじゃ……! なんて夢想してみたりすることもある。
▼▼まったく異なるコンセプトで出来た戦闘ロボットを集めて「特性」を合体させてみることによって、最強ロボットができる! なんて空想の同類だ。スーパーロボットが持つ頑健さとリアルロボットが持つ高速機動を兼ね備えさせんとする、的、狡さだ。
▼▼とでも言うような風情の解説書を見つけて、ズルイ、と笑いながら買った。

文章読本の名著90冊から抽出した究極の文章術

文章読本の名著90冊から抽出した究極の文章術