《91点》天冥の標1・下 メニー・メニー・シープ

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

▼▼終わらせかたがよかった。落ち着かせると突き抜けるの配分のよさと言えるかな。今後のシリーズ十巻の中で明かされていくであろう世界設定を、満足と理解ギリギリの「上澄み」で垣間見せつつ、しかも背後関係のおおきそうな──物語の今後にも繋がってきそうな事件の発端も交えながら、革命と異文化の楽しいお話として語ってみせる、っていう巧さを見た。全十巻続く物語の最初にこれを置ける、ってのがすごいと思う。こういう物語をプロローグに置ける切り口がよい。▼▼シリーズを通してKindleで買いたいな、と現状思っているので、刊行より読むのが遅れそうなのは残念だ。我慢できるかなー。各種設定が顕わになってから読みなおすと楽しい構造なんだろうな、と想像できる巻だった。