《90点》天冥の標1・上 メニー・メニー・シープ

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

▼▼開始直後の、しかも上巻時点から、既に滅法おもしろくて、全十巻の大河小説の幕開けだということを改めて踏まえると、極めて嬉しく思えた。数百年後、地球からの植民星が舞台になっている。植民の時点で起きた事故によって、文明発達と政治形態が少しずつ立ち遅れた植民星メニー・メニー・シープを舞台に、独裁と圧政に立ち向かう民衆達の活躍が描かれる。と書こうと思えば書けるんだけど、背後関係がもやもやしていて、歴史にも現状にも誤解や隠されたものが沢山ありそうなのだった。わくわくできる。機械人形も遺伝子改造も亜人もアンドロイドもいて、謎の病原菌も関わってきて、SF要素に関してはアイテム面で多いかと思った。世界設定を奇抜にする姿勢のSF要素はあんまりないかなー。ゆえの読みやすさはあると思う。楽しみすぎて即座に下巻を買ってしまった。