《77点》それは私と少女は言った(タカハシマコ)

それは私と少女は言った (KCx)

それは私と少女は言った (KCx)

▼▼五年前の美少女の自殺から始まる物語だ。美しさと儚さと怖さと女の子、を混ぜた物語かな、とも思う。水準以上には確実おもしろい、と思った。美しさ好きの人ならば、さらに一段上の感銘があるだろう、って考えるほど、要素の活かしかたも巧みだった。展開や構成もうまい。演出もよくて、途中でちゃんと怖くさえなれる。読解力が必要になるくらいの細部描写も素敵だ。▼▼ただ、こういう姿勢と終盤に向かう美少女の話は、以前に読んだことがある気がして、さらにもう一歩押すか引くかして欲しかったなー、みたいな無茶ぶりを思ってはしまうのだった(あんまり複雑にし裏をかきまくり斬新さが奇抜さになっても駄目──ウケづらくなる、のはわかるのだけど……)(類似する軸の漫画があるから微妙、っていう指摘の陳腐さ無益さ勝手さはわかるし、むしろ無視させてくれるくらい独自の味付けを見せてくれる漫画もあるとは思ってるんだけど……)。以前に「青年のための読書クラブ」漫画版を読んだことがあるけど、桜庭一樹作品のコミカライズを担当してることには非常に納得できるなー、って思える美しさと女性の活かしかたがあった。