世界は称賛に値する

日記を書きます

《90点》サクラダリセット-6巻(河野裕)を読み終えた

サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)

サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)

▼▼驚愕寸前の好き具合である。余程のことがなければ今後著者の小説をぜんぶ買うと思う。美しい覚悟と美しい決意が、あるとよいなと思ってる。無駄がない小説だ。前五巻をぜんぶ活用してきた。準備し続けられていた。驚いた。好きになった。

「君は、私の計画を阻止するか?」
 相麻菫は首を振る。
「いえ、私は何もしない。この街から早く能力が無くなればいいと願っているわ」
 嘘ではありません、と索引さんが言った。
──P.91

「何があって、嫌いじゃなくなったの?」
「喧嘩して、仲直りした」
「それだけ?」
 智樹は頷く。
「浅井ケイと喧嘩するのがどれだけ凄いことなのか、お前は知らない」
「まぁ、怒らせたら怖そうだなとは思うけど」
「違うよ。そもそも怒らないんだ、あいつ。今は春埼になんかすりゃ怒るだろうけどな。四年前は、本当に怒らなかった」
「でも、中野くんは怒らせたの?」
「それだけじゃないぜ」
 思い切り笑って、智樹は言った。
「オレの方から仲直りしてやった」
 それがどれだけ凄いことなのか、きっと誰にもわからない。
──P.123

「嘘をつきたいわけじゃないなら、思ったことをそのまま口にすればいい。間違えてしまったら、後から訂正すればいい。私は君の、間違った言葉まで聞きたいよ」
「間違った言葉に価値はありますか?」
「正しい言葉と同じくらいにはあるんじゃないかな。何をどう間違えたのかを知ることが大切なのだと、ある人が言っていた」
「会話とは、そういうものですか?」
「元々は数学の話だった。ま、会話も同じようなものだろう」
──P.248

「私は人と一緒にいることに、優秀さなんて関係ないと思う。でも、頑張りたいなら頑張ればいいと思う」
──P.252

[★★★★★][学園祭][ライブ][演劇][笑顔の練習][ゴミ拾い][交通事故][スーパーマーケットでカレーの材料を買う][スニッカーズのアイデンティティ][笑う][一つの情報を世界から失わせる能力][指定したものを失わない能力][境界線][疲れてる][感情][交通事故の量][浦地正宗の物語][未来視][チキンカレー][バスルーム][アイデンティティの喪失][サクラダリセット][相麻菫が好きだ]