世界は称賛に値する

日記を書きます

見かけの二重星(つばな)を読み終えた

見かけの二重星 (KCデラックス Kiss)
▼▼自己分裂アイデンティティ問題物語と見せかけて時間物風味の変な漫画だった。褒めてる。かなり好き。前半と後半にズレがあるように思えて、素敵だった。前半と後半が二冊に分かれてたり、アフターストーリー的に後日出版されていたりしたら、もっと派手に衝撃受けてたんじゃないかと思う。途中でぐいっと引き延ばされて、別の感触の物語に結び付けられる、みたいな印象がどこかあるのだ。▼▼続編的発想で後半への繋ぎが思いつけたら(断裂とそれを突破する発想、の、強靱さが新しくて素敵すぎて)凄いなってことであって、つまり、続編でもないのに思いつけてることがなお凄い、のか。凄いというか斬新というか奇抜というか。褒めてる。好きだ。別の著作も漫画も読みたくなった。

「ああ……やっぱりこの場面はつらいね……」
「人生で一番嫌な場面かもしれないね」

《83点》
[自分がもうひとり物][時間物][もう一人の自分に出逢った時に何を思うか][もう一人の自分を好きになれるタイプと同族嫌悪しちゃうタイプ][お姉ちゃんの描写が全体的に好きかな]