世界は称賛に値する

日記を書きます

池袋ジュンク堂で買った

【1】スローター・サイクル(齋籐高吉)

ハンターズ・ムーン2 スローター・サイクル (Role&Roll Books)

ハンターズ・ムーン2 スローター・サイクル (Role&Roll Books)

「大丈夫、ルールの把握は完璧だ」
 男が言う。
「戦い方が分からずに死ぬようなことはないだろ。非常識な敵が出てこなければね」
 昼下がりの陽光に照らし出された室内で、プリントアウトに目を落としたまま、独り言のようにつぶやく男。彼は故あってマンチと呼ばれている。ゲームの攻略にいろんなものを捧げた男だ。
 同じテーブルにつき、データの調整をしていた別の男が顔を上げ、苦笑しつつ答えた。
「誤解があるようなんですが」
 彼は齋籐高吉。『ハンターズ・ムーン』のデザイナーだ。

マンチ:何が?
齋籐:最初から頑張って勝負する気になってるでしょう。
マンチ:うん、そりゃそうだろ。ゲームマスターは君だし。
齋籐:いやその、別に勝負がしたいわけじゃないんですよ。
落合:え? 違うの?
齋籐:違うよ。ぜんぜん違うよ。
朝佳:勝負じゃなくて、プレイヤーのファンタジーを破壊することが目的だから、勝負はその過程に過ぎないってこと?(笑)
齋籐:それも微妙に違います。プレイヤーのエモーションが欲しいんですよ。

▼▼テーブルトーク・アールピージー、って声にしちゃうことが多いのだけど、短縮のさせかたが微妙だなー、ティーアールピージーでよかろうに、と思うことは多くて、丁寧に言うならテーブルトーク・ロールプレイングゲームだ。短縮語TRPGである。最近ぜんぜんやってなかった。数年間はやってなかった。のだけど、動画系で見かける機会が最近増えたりしてて、独りで色めき立ってた。耐えられなくなって人に声かけて誘った。ならマスターやってね、と言われたので、調べてルール買った。読んでるだけで楽しかったので勢いで追加ルールも買ってしまった。いまここあたりである。次巻も買いそうだ。比較的ボードゲーム風味の切り口で好きっぽいやりやすそうと判断できた。ギリギリ戦闘が複数回起こる、を、規則でいかに可能とするか、が見えるルールで、すごいなと思う。