世界は称賛に値する

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職場最寄りの書店で買った

【1】零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係(西尾維新)

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)

 佐々沙咲は名探偵にときめかない。
 それは勿論、京都府警操作第一課課長という彼女の現在の肩書きを考えれば妥当な好み、真っ当な趣味嗜好であるとも言えようが、しかしたとえそれを差し引いても──つまり彼女の職業が警察官でなかったとしても、そんな荒唐無稽極まりない存在を受け入れることができるとは思えない。
 考えてみれば馬鹿馬鹿しい話だ。
 考えるまでもなく馬鹿馬鹿しい。

▼▼零崎人間シリーズ最終章の四冊のうちの一冊である。読むのは三冊目。無桐伊織巻を読んで、零式双識巻を読んで、これである。順序は意識しているところもあったように思うけど記憶は曖昧だ。理屈はあったように思うけど思い返すと嘘くさいので理屈なんてなかったようにも思う。出逢いたいように読んでいる。というわけで、戯言遣いの人との人間関係だ。戯言遣いと零崎人識は相反する。するものとして描かれている。戯言だけどねと傑作だぜ。零崎人識の年齢は二十歳前後かな。前著『クビシメロマンチスト』で詳しく語られなかった京都連続通り魔事件の裏側の話として語られる。零崎人識と「一般人」の物語、かな。戯言遣い巻を最後に置くのなら、双識→出夢→伊織→戯言、の順序がおすすめだそうである。戯言シリーズとの距離感で並べた順番かなあ、と思ってみた。