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お茶の水丸善で買った

【1】『財務諸表“寝かせ読み”速読法』原田博実

財務諸表“寝かせ読み”速読法 (アスキー新書)

財務諸表“寝かせ読み”速読法 (アスキー新書)

 そもそも「数字」とは何か、考えてみましょう。よく会議でも「具体的に数字で示してほしい」と言われたりしますが、実際はどういったものなのでしょうか。
「今日と明日」、「雄と雌のニワトリ」これはどちらも「2」という数字で表すことができます。今日と明日の2日間、2羽のニワトリ、という具合です。
 道路に、車が停まっています。軽自動車、軽自動車、トラック、乗用車です。これも4台の車と言い換えることができます。
 頭の中で、どのような作業をしているかといいますと「抽象化」という作業をしているのです。リアルな一つ一つの物や、事象をある特定のカテゴリーでくくっているのです。実体を実体のまま頭の中で扱うのではなく、いったん数字で「抽象化」して頭の中における操作性を向上させているのです。

▼▼比較的新しめの刊行物である。なので話題に挙がっていないのだろうなあ、とか考えていた。なんて思うほど「凄そうだ」と判断できているのであった。構造や問題の理解を推進しうる斬新なる着想、って、時折は見かけられる。新しくて巧みな教えかた、ってものに、ごく稀に出逢える。てなわけで、財務諸表の理解において、類似ものを見かけたことのないような型の説明が描かれていて、おおすごいぞ、って思えたのだった。