世界は称賛に値する

日記を書きます

クロノ×セクス×コンプレックス1(壁井ユカコ)を読み終えた

クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)

クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)

▼▼読後に改めて物語を捏ねくり回していたら、登場人物がことごとく好きだなあって意識できた。想像以上に楽しめた。人格入れ替わりで、性別入れ替わりで、魔法学園物かつ時間移動物。設定は複雑だけど、描写は丁寧で、軽快に読める。視線が細やかっていうかな。設定が複雑なのは狙ってのものだろう。著者の作品は以前に『キーリ』の一巻を読んでいる。滅茶楽しい、って印象は残らなかったけど、今回はわりと残った。《81点》

「俺には時間の概念がないからそういう問題にいっさい束縛されない。もちろん眠る必要もない。一日というものがないからな。自分の足で歩くことにも囚われない。歩くというのは時間を刻むことだ」
──P.190