世界は称賛に値する

日記を書きます

職場最寄りの書店と駅キオスクで買った

「1」嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)

「校長の名前が藤原基経で、正統会長が菅原道真、二年の学年主任が橘広相ですよーって書いておけばいいんじゃない?」
「その事実がどんな層への求心力に繋がるんだよ」
 せっかくの異見にもクラス委員の金子は首を捻り、唸った。こっちとしても首を捻りたい問いかけをされたのだから、無理もない。
 来年の受験生に対するパンフレットの作成で、我が校の特徴を片端から訪ね回っているクラス委員に教室の入り口で捕まっていた。しかし、当校は、いや街自体が基本的に何の取り柄もない田舎だから、親が冗談で名付けたと邪推してしまいそうな姓名の学校関係者を羅列することぐらいしか思い浮かばない。これが精一杯の回答だった。
「他には……この前当校の学生が惨殺されましたとか……」

▼▼最近楽しそうな評判ばかり聞いたので読もうと決めてみた。嘘吐きの話みたいだ、と認識している。戯言遣いの人が好きなので類比して考えてしまうところはあるかな。あるけど、亜種とか劣等とかデッドコピーとか聞いたこともないので、別種で別個の楽しさがあるのだろう、と想像してもいる。嘘だけ嘘のみ嘘まみれの嘘吐きって結局は真実を内包しているから楽しめるよね、って思うことがあって、妄想はそのあたりを彷徨中だ。

「2」午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

▼▼関係なくはない距離の人間が筆を執ったって聞いて惹かれてみた。と言っても、母校が同じとかってレベルである。いわゆる「縁」みたいなものは結構好きだ。偶然性とか偶発性が好きなんだろう。軽く読んでみて実際おもしろそうだと思えたところも素直にあると思う。鮎川哲也賞の第19回を受賞している。ミステリ。日常の謎型だろう。ロジックではなくマジック、なんていう謳い文句も聞いていて、惹かれているところもある。

「3」スティール・ボール・ラン19巻

STEEL BALL RUN vol.19―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (19) (ジャンプコミックス)

STEEL BALL RUN vol.19―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (19) (ジャンプコミックス)

▼▼DIO対大統領戦が続いている。理解ギリギリな匂いがするな。なんていうか、理解が追いついているか危うい、って思う。というのが、滅茶苦茶楽しすぎる気も、物凄く物足りない気も、している。複雑だ。戦闘描写寄りなのは若干不満かな。登場人物の思想や思考や生き様を楽しんでいるせいだ。戦術の筋から生き様を読み取れるようになると読者としての段階を一つ昇れるだろう。と考えて、読む目を鍛えているところはあると思う。