映画「私の中のあなた」を観ました

▼▼正直な話テイラーが格好良すぎる……!、とか関心しながら観ていた。▼▼初期設定が――あらすじが、なんていうか、素敵だ。若干難しいところだけど素敵だよなあ、とか思っていた。若干難しいところだけど、って思ってしまったのは、設定や状況が、世界に沢山あってくれればよいのに、と思えるような「素敵なこと」ばかりではなかったからだと思うのだけど、でも、より絶望的で、救いがまるでないような設定なんて、ほかにも無数にあって、けれど、ほかのすべてに対して、難しいところだなー、なんて思えるわけでもないので、何が違うんだろうか、と考えてしまったりもした。▼▼状況がまるで同じでも、悲哀色を交えて演出されているかどうか、で、同情や共感や、態度が、変わってしまうというなら、厭だなー、って思ったのだった。▼▼避けがたいことだとは無論思うのだけど、でも、せめて、自覚的であろう、って思った。普段から認識しておきたいぜ、って思った。単調で淡色な哀しみは難しくて認識が難しいせいで実感できずにスルーして、情緒溢れる哀しみは簡単だからって簡単に共感して強く受け止めてしまう、なんていう可能性、を、ゆがませよう、と思ったのだった。認識が、自覚が、あるなら、巧く調整して改善できるだろう、と期待しているのだろう――期待したがっているのだと思う。
▼▼以下、備忘録として衝撃的で印象的なシーンの羅列(順位付けは捨てて趣くまま)

・アナが弁護士雇うところ
・サラが髪の毛切るところ
・嘔吐するケイトをテイラーが介抱するところ
・ケイトがドレスに着替えたところ
・家族全員で浜辺(サラが遅れてやってくるところ)
・弟ジェシーが屋上で絵を破りすてるところ
・弁護士倒れるところ
・手製の本

▼▼頻繁に泣きそうになりながら、耐えてしまったのは、覚悟と優しさ溢るる物語を「哀しい話だ」とは思いたくなくて、可能な限り美しさを称えたかったから、かなー。