世界は称賛に値する

日記を書きます

ソードアート・オンライン(川原礫)

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

「あいつの言葉が全部本当なら、これからこの世界で生き残っていくためには、ひたすら自分を強化しなきゃならない。お前も重々承知だろうけど、MMORPGってのはプレイヤー間のリソースの奪い合いなんだ。システムが供給する限られた金とアイテムと経験値を、より多く獲得した奴だけが強くなれる。……この《はじまりの街》周辺のフィールドは、同じことを考える連中に狩りつくされて、すぐに枯渇するだろう。モンスターの再湧出をひたすら探し回るはめになる。今のうちに次の村を拠点にしたほうがいい。俺は、道も危険なポイントも全部知ってるから、レベル1の今でも安全に辿り着ける」
――P.63

《74点》楽しいが若干の物足りなさは序盤戦ゆえかなでもより沢山描写は欲しい
▼電脳的異世界シミュレートモノと言えるだろう。間違いなく楽しかったとは判断できている。が、微妙に物足りない気が……、という感触もないではなかった。心理が見通しづらかった、とか言えるかなー。綺麗にシンクロできなかった、と思ってしまっている。描写不足や伏線不足――情報不足、を感じてしまった。単独エピソードが繋がってゆくことで理解的にまとまる感じが得られなかったせいだろう。文化の違いかもだ。というか続編があるみたいで、情報不足が伏線の可能性もアリアリだから、評価は早いか、と思えていたりもする。以前公開時に「第四章」と呼ばれていたところが評判よさげだ。