世界は称賛に値する

日記を書きます

哲学塾 もしもソクラテスに口説かれたら(土屋賢二)

もしもソクラテスに口説かれたら―愛について・自己について (双書 哲学塾)

もしもソクラテスに口説かれたら―愛について・自己について (双書 哲学塾)

 でも、どこにあるのか分からないものはけっこうあって、たとえば5という数もどこにあるのか分からないし、時間というものがどこにあるのかも分からないよね。空間がどこにあるのかだって分からないし、この宇宙がどこにあるのかも分からない。ドミソの和音がどこにあるのかも分からないし、ベートーヴェンの「運命」がどこにあるのかだって分からないよね。こういうものについては、「どこにあるのか」とは問えないように思うんです。
――P.60