ジョン平とぼくときみと(大西科学)

ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと (GA文庫 お 3-4)

ジョン平とぼくと4 ジョン平とぼくときみと (GA文庫 お 3-4)

「あ、ああ。いやほら。『わしの眼鏡』というものがあるからさ」
 ぼくはそう言って辻田を煙に巻く。
 「わしの眼鏡」というのは、およそ世の人間すべてが等しく注意すべき、人生における落とし穴の一つである。要するに、眼鏡を探して、家中探しても見つからなくて、実は自分の額の上に自分でひっかけておいたのを忘れていたという、そういう昔の漫才やまんがによくあるばかばかしい状況のことだが、ばかばかしいからといって自分が被害を受けずに済むわけではない。むしろ逆だ。ばかばかしいからこそ、いざ自分が「わしの眼鏡」に囚われていたと知ったときの後悔が深く辛いものになるのである。
 探し物はしばしば自分の額の上にある。人生とはそういうものだ。だから、探し物というのはできるだけ一人でしないほうがよい。また、途中から探し物に加わった人は「その額の上にあるのは眼鏡じゃないの」と指摘することを恐れてはいけない。ちょっとくらいうるさがられても、それが第三者の役割というものだ。
――P.22

《★★★★★》(大満足)(基本的には★5個が最高値(奇跡の★6個を許容))
[魔法と科学][ほんわか世界観の中の真剣さ][科学や思考の好きなあなたに][科学というよりは理科とかかな?][犬][短編集][後日談][サイドストーリー][以前から作者のサイトは愛読していた][どうにかして続いてくれシリーズ(強気で言うなら5千円までは出しましょう)][新シリーズでも良いけれど……]