哲学の誤読 ――入試現代文で哲学する!(入不二基義)

哲学の誤読 ―入試現代文で哲学する! (ちくま新書)

哲学の誤読 ―入試現代文で哲学する! (ちくま新書)

 やわらかく親しみやすい野矢の文章に導かれて、哲学的な問いが立ちあがる場面へと、われわれは誘われる。この文章で野矢が描こうとしているのは、「問い」の深まりであって、何らかの「答え」ではない。野矢は、「他人の痛み」についての哲学的な問いが、日常的なあり方とどのように異なっていて、どんな風に姿を現してくるのかを丁寧に描いてくれる。それは、「答え」を出すこととも、主義主張をすることとも、まったく違った行為である。この点が、とても重要だと思う。
――P.25

《★★★★★》
[哲学][永井均と野矢茂樹と中島義道と大森荘蔵][時間論][比較哲学][誤読からこそ哲学の持つ特色を読み取る][興味深い挑戦][読んでみたかった作者][国語][読む、ということ]