嫌いだ、と相手に伝えて、好きだ、と感じてもらう技術

▼好きだ、という言葉を相手に伝えると、好きだ、という感触を与えることが、たいていはできる。できるだろう、と予測できる。でも、嫌いだ、という言葉を相手に聞かせることによって、好きだ、を感じさせることも、時にはできる。不可能ではない。言葉に、表情や所作や声色や経験や慣習を加味することで、嫌いだ、が「嫌いだ」という味わいだけを持つわけではないことを、時には示してみせることができるのだ、と思う。言葉プラス表情、言葉プラス経験、などを見せつけることにより、言葉が相手に与える感触を、より複雑化することができるようになる、なんて言ってもいい。罵倒表現が「仲良し」の表出に転化する場合、こういう構造をしているのかな、と考えてみたのだった。