世界は称賛に値する

日記を書きます

魔法の笛と銀のすず(しのぶさん)

 もうずいぶん時間が経ったので書いてもよいだろう。

 その昔、keyのオフィシャルBBSで「これ(Kanonのこと)で泣かない奴は人間じゃない」という内容の投稿をしてバッシングを受けた人がいたが、これは本当に叩かれるほどの内容だったのだろうか。当時この投稿を見た時、少なくとも私は特別な感想は持たなかったし、それだけにこの発言が叩かれているというのを知った時はやや意外にすら思ったものだった。叩く理由というのも、もちろん分からない訳ではない。この発言を一種の差別のようなものと解釈する人であれば、確かに反発を覚えずにはいられないだろう。しかし、私は今でも信じているのだが、この発言には差別的な意図は微塵もなかったと思う。あれは Kanon の美しさに全身を震わせずにおれなかった一人の人間から(本人の意識すら飛び越えて)躍り出た感激の言葉だったはずだ。誰もあれを感嘆表現だと受け取らなかったのだろうか?というのは、当時から今に至るまでずっと不思議に思っていることのひとつだ。
――2003/1/29
http://www.geocities.jp/sinobu_yuki_o/diary-2003-01.htm

▼頻繁に思い返してしまう言葉だ。強調表現である、という記述を、最近は意識的におこなうことが多い。理由はこれである。だが、強調表現だから誤解しないで欲しい、なんて考えているわけではない。強調表現、というものが存在すること。横暴な言葉すら吐いてしまいたくなるような『好き』があること。を忘れないために、書いているつもりだ。