世界は称賛に値する

日記を書きます

私がマイクロソフトで学んだこと(ジュリー・ビック)

私がマイクロソフトで学んだこと (Ascii books)

私がマイクロソフトで学んだこと (Ascii books)

 ウインドウズNTビジネス担当の副社長リッチ・トングは、毎朝出社すると、会社をよくするために今日やるべき三つの事柄をリストします。もし彼が四つ以上のことをやったらお見事というわけです。これは彼の表現によると「消防用ホースから水を飲むような」マイクロソフトで七年間、物事に優先順位をつけるためにおおいに役立ってきた習慣なのだそうです。
 グループ副社長ピート・ヒギンスは百人のマーケターを前に次のように話しました。「自分の行動目標、TODOリストを見ろ。信じられないほど長いリストかもしれない。たしかに信じられないほど長い。そのなかで優先度1と2を終わらせることができたら、自分は優秀だと思ってくれたまえ。」もっとも利益につながる行動、もっともビジネスに影響を及ぼす責務と役割を最優先しろ、という意味です。オフィスソフトウェア担当の副社長ジョン・デバーンも、プログラマーのグループに同じことを話しています。
 これらの上級マネージャーはみな、余分な雑事をカットしてビジネスの最重要課題に集中することの大切さを訴えているのです。賢く働くということは、自分がやらない仕事にプライドを持つということでもあります。マイクロソフトの製品開発プランには、製品から除外した機能のリストとその理由が書き添えられている場合があります。マネージャーは自分が出席しない会議や、自分の名前が載っていないメモに誇りを感じています。自分がやるべき重要課題だけを選び、集中して働いている証拠だからです。
――P.72

▼思ったほどたくさんのことはできない、ということを就職して学んだ。遅いよな、と思う。かつての怠慢のせいなのだろう、とは思っている。かつては全霊で為そうとしたことがなかった。だから、おのれの作業量の限界を計測する機会がなかったのだ。最近少しだけわかるようになった、というわけである。限界値についての参考意見。けれど現状も死に物狂いとは言い切れないものがあるし、であるならいまだ限界は計りかねているのだろう、と推測できる。計ろう、と思った。限界の理解はきっと役に立つ、と思えたからだ。